
しっとりとした秋の風景が見たくて千古の家に行った。
小雨模様だったが着いた頃には雨も上がっていたが、茅葺の屋根からは少しせわしなく
雫が滴り落ちていた。

ここは源三位頼政の後裔といわれている北面の武士で坪川家の先祖坪川但馬丞貞純が
約700年前にこの地に移り住んだ。その後その末裔が変わらずこの家を守り続け、今でも
管理しているようだ。現存の住宅の建てられた時期ははっきりしないが、おそらく江戸時代
との事。

苔も雨に濡れて美しい。

葉が散り残った柿の実と茅葺屋根の千古の家が良く似合う。

庭にあるモミジも少し色付き始めていたが、見頃は今月末頃との事。

散策を終え門を出て振り返ってみると、そこからの景色もまた美しかった。
この後帰り道にある酒蔵によって、出来たての生原酒を買いおりしも降り出した土砂降りの雨の中を
家路についた。